就労移行支援事業所について調べてみた|さらに、実績のある事業所「atGPジョブトレIT・Web」のお話を聞いてみた

子の学び・就活

今回は就労移行支援事業所について調べてみました。さらに、「atGPジョブトレIT・Web」という事業所の方にZOOMでお話を聞く機会がありましたのでご紹介します。

うちの息子たちはまだ中1と小3ではありますが、発達障害持ちでなおかつ不登校。放課後等デイサービスには通所してくれていますが、将来の就職のことが不安ではないと言えばウソになります。

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就労移行支援

就労移行支援というのは、

障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつで、障害のある方が働くために必要なスキルを身に着けるトレーニングや、就職活動のサポートを受けることができる通所型の障害福祉サービス

ということで、発達障害のほか障害を持つ人が就職するための支援をしてくれる事業所が就労移行支援事業所、ということになります。

息子たちが将来、高校や大学を卒業したあとに、何の準備もなくいきなり障害に理解のない職場に就職して大変な思いをしないか、という心配が僕自身もあります。それに、そもそも就職して使えるスキルを持っているのか、さらに、就職できるのかという問題もありますよね。

こういった事業所の存在は、息子たちの就職はまだ先とはいえ、発達障害を持つ子の親である僕にとってとても心強い存在です。

さらに具体的に事業所がどのようなものなのかを知りたいという気持ちがあり、今回、就職後の定着率91.4%(※1)、スタッフの支援に満足との回答95%(※2)、1事業所当たりの平均年間就職人数が全国平均の7倍(※3)、というすごい実績を持つ「atGP(アットジーピー)ジョブトレ」の方にZOOMでお話を聞く機会がありましたので、以下ご紹介しますね。

※1 2019年度実績 ※2 2019年8月利用者アンケート ※3 全国平均の3.4名に対しatGPジョブトレは24名

障害理解がある事業所とのことで、なかでも、「atGP(アットジーピー)ジョブトレIT・Web」ではWebデザイン分野に注力していてWebデザイントレーニングの研修時間が多く盛り込まれているそうです。さらに、通所者の8割以上が発達障害と気分障害の通所者ということでした。

発達障害持ちでPCが好きなうちの息子たちが、将来、就業可能な年齢になってきたときに、どのような事業所があるかということを考えるにあたって、こういうところがマッチしそうでいいのではないかなあと、就労移行支援事業所というものを全く知らない僕にとってとても勉強になりました。

そして、atGPジョブトレIT・Webでは、ちょうど6月1日に新事業所「atGPジョブトレIT・Web心斎橋」をオープンしたばかりで通所者を募集しているそうなので、こちらのご紹介とともにatGPジョブトレIT・Webについてお話したいと思います。

atGPジョブトレIT・Web

atGPジョブトレIT・Webでは、サービスコンセプトとして、

Webデザイナーになって自立して働く

  1. Webデザインスキル
  2. 就労継続に必要なスキル

を身につけるプログラムを提供し、一般企業への就職を支援する

を掲げています。そして、

実際のWebサイトの作品制作を通して、実践的なコンセプト企画やサイト設計のスキルやノウハウを習得。また、そのなかで「ほうれんそう」のスキルも自然に身についていく。

ということです。「ほうれんそう」は職場の上司と部下の間で日常交わされる大切なコミュニケーションで、「報告」「連絡」「相談」のことですね。

Webサイト公開までの流れとして、

  • 企画→サイト設計→デザイン→コーディング→組み込み

と進行する中で、特にWebデザイナー分野としては、サイト設計→デザイン→コーディングの工程で、

  1. PhotoshopやIllustratorといったデザイン関連のアプリケーションを駆使したり、
  2. HTMLやCSSといったサイト作成のための言語やインタラクティブなサイトも制作できるJavaScriptといった言語もスキルとして学べる

ということなんですね。

もし、就労移行支援と称して、ただSSTや一般的なビジネスマナーの研修をしていて実践的なトレーニングをしていないというのだと、なんだか就職活動にもう一押し必要なようで、僕個人的にはちょっと不安を感じます。それだけだと通所する人が就職活動に臨むときに何らかの「強み」のようなものを持っていない感じがするからかなと思います。

そうではなく、Webデザイン分野という一つの分野にフォーカスして技術を身に付けるということは、就職活動の力になってくれるものと思えます。

atGPジョブトレIT・Webでは、Webデザイントレーニングの時間が多くを占めますが、このほか、自身の障害特性を認識しトレーニングできることを目指した研修ですとか、ビジネスコミュニケーションの研修もバランスよく研修プログラムに組み込んでいる印象を受けました。

atGPジョブトレIT・Web心斎橋

atGPジョブトレIT・Webは、首都圏に渋谷、秋葉原、船橋、大宮の事業所があり、このうち船橋と大宮は2021年にオープンしています。さらに今回、関西圏では初のオープンとなるatGPジョブトレIT・Web心斎橋が6月1日にオープンとなっています。

atGPジョブトレIT・Web心斎橋

〒550-0012
大阪府大阪市西区立売堀1-4-12 立売堀スクエア2階

・大阪メトロ四つ橋線・御堂筋線「本町駅」徒歩5分
・大阪メトロ四つ橋線「四ツ橋駅」徒歩8分
・大阪メトロ御堂筋線「心斎橋駅」徒歩12分

Tel:050-3612-7117
FAX:050-3171-2110
Mail:jobtra.it.shinsaibashi@generalpartners.co.jp

公式サイト:https://www.atgp.jp/training_it/

営業日と時間は、atGPジョブトレIT・Web各事業所共通で、営業日は月~土曜日、時間は基本10~16時とのことで、週4回以上を目安に通所が望ましいということです。

Web制作スキルの習得にかかる費用は0円、就労移行支援サービス費用は収入の状況により負担が発生することもありますが現在通所している人の9割以上の人は負担なしで通所できているそうです。

利用できる対象者としては、

  1. 障害があり、働く意欲のある18歳から65歳までの人
  2. Web制作未経験者もOK
  3. 現在、離職中の人(仕事についている人は利用できない)

といういことで、Web制作未経験でもOKというのはちょっとホッとしますし心強いです。

研修の内容について、実際に、Web制作が実践的に学べて就職への準備性が高いように感じました。

あとですね、とても大事なことと思うのですが、Webデザインスキルを身につけるということともに、就労継続に必要なスキルを身につけるということも掲げていて、長く働き続けるためには自身の障害理解と自身の障害に対処するスキルを習得することがポイントであるということをよく理解されていて、

  1. 心と身体の健康管理(健康管理・障害理解)
  2. 日常生活管理、生活リズムの安定(基本的生活リズム・日常ストレス対応)
  3. 社会生活能力、対人スキル(対人コミュニケーション・協調性)
  4. 基本的労働習慣(ビジネスマナー・ほうれんそう)
  5. 職業適性(専門知識・資格、高度なPCスキル等)

ということのうち1~3を職業準備性の土台ととらえて、まず土台作りを行っていくという考え方には共感するものがありましたね。

というのも、実際に職に就いたときに、例えばWebデザインのスキルはあっても職場での協調性に著しい問題があったりした場合、仮に就職はできても長く続けられない可能性が出てきますよね。

スキルも大事ですが、この土台の部分ができていないと職場での人間関係の問題も発生してしまいそうです。人間関係をめちゃくちゃにしてしまった状態で仕事をするのはとてもストレスになります。

逆に、この土台の部分ができていると、人間関係が良好に保てている可能性がたかくなり、スキルの部分で不足することがあったとしても、職場の同僚や先輩からスキルの部分を教えてもらえてスキルの不足を補えるようなことがあるかなと思います。このとき、そういう中で自分のスキルのレベルも徐々に上がっていき、長く仕事を続けていけると思います。

発達障害や気分障害を持つ人にとってこの土台の部分の対応ができていることは、職業に就いて長く続けられるためということにとても重要と思いますし、広くとらえると、本人がそれまで障害によって対人関係において生きにくかった人生を大きく好転してくれるものになるかもしれません(ちょっと期待しすぎでしょうか汗)。

さて、atGPジョブトレIT・Web心斎橋の利用の流れについて、公式サイトに分かりやすい画像がありましたので、以下に表示しておきますね。

※画像は公式サイトに表示されているもの

公式サイトから個別に相談の申し込みをしたり問い合わせたりすることができますし、まずは事業所に見学を申し込んで、実際に行ってみて、その時に事業所の雰囲気を感じながら説明を聞いたり質問をしたりしてみるのがいいかなと思います。

事業所はとにかくに見学しに行って感じてくるのが、知るための近道と僕は思っています。

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