2022年4月からの注目情報です
スマイルゼミに新しい注目の機能、無学年学習「コアトレ」がいよいよ2022年4月に加わります。
できる子は一人でもどんどん先の学習を進められる無学年学習の形式は僕も以前から期待していまして、つい先日スマイルゼミの担当の方からzoomを使ってお話を直接お聞きする機会があって、「ついに学年を超えて自由に勉強できるようになっていくんだ!」とちょっと感動しましたので、今回はスマイルゼミの無学年学習「コアトレ」を中心に語ってみたいと思います。
スマイルゼミに加わる新機能「コアトレ」とは?
コアトレは、2022年4月から追加料金なしでスマイルゼミに標準で搭載される注目の新機能で、学習の土台となる算数・数学と国語に対応。その子の学年の学習内容だけではなくて、他の学年の学習もできる機能となっています。
「コアトレ」という名前は、すべての学習の土台となる算数・数学、国語の広い学年の範囲をカバーし、学力の体幹(コア)をしっかりと鍛えられる、ということのようです。
コアトレはそういう機能ですので、得意な分野は先取りでどんどん学習でき、上の学年の内容に進んでいけるようになっています。コアトレで学べる範囲は広くて、幼児範囲、小学1~6年、中学1~3年の範囲です。得意な分野をどんどん学習して進んでいけるというのはとてもモチベーションが上がることなので、コアトレがスタートしたら子どもの学びが爆発的に一気に進むんじゃないかと想像しています。
僕はこれがすごく大切なことと考えていて、「学年相応」の学習にとどめておこうとするのではなくて、その子の能力があるのならどんどんやらせてあげたら素晴らしいと思うんです。
大人は子どもに「勉強しなさい」というのですが、勉強しすぎると「やめなさい」と言う。そういうことは子どものやる気をひどく傷つけてしまうんじゃないかと考えているんです。
いったん、「社会的」なものと言える学年相応とみなす「進度」のことは置いといて、社会的な標準にはめられないその子の「個」の力を十分に伸ばしてあげること、それはのちにその子が活躍するための大きな力になると思うんです。
それにもしかしたら、得意な分野を手掛かりにして、苦手な分野の底上げにもつながるかもと思います。
これまでの勉強は苦手なことをなくすことばかりに注目してきていると思います。こういう勉強はつらいしほんとにつまんないです。ですがコアトレは、得意なことを伸ばすという楽しいことも苦手なことをなくしていくことも、両方できる機会を与えてくれていると思います。
コアトレでは、得意な分野をどんどん学習できることとともに、逆に苦手な分野はさかのぼって学びなおせるので、学習の理解度に凸凹があってもそれぞれに対応がされるわけですね。学習の凸にも凹にもその子にピッタリの学習の機会が与えられることになりますね。
スマイルゼミを使うほかの子と競い合うバトル形式の学習「みんトレ」の機能が面白い
コアトレには「みんトレ」というのもできることになっているそうで、子どものやる気が続くための仕組みということなんですね。
「みんトレ」はスマイルゼミの担当の方からzoomでお話をしてくださったときに動く画面で見せてくださったのですが、スマイルゼミで学習しているほかの子どもと自分(子ども)とが、リアルタイムで時間を測りながら正確に早く解くバトルをするものです。実際やっているのを見ると結構エキサイティングな楽しい学習と思いました。
こういう、リアルタイムでほかの子と対戦して学習する機能というのは他社も含め今までありませんでした。うちではスマイルゼミのほかにチャレンジタッチも天神も東進も経験していますが、こういった機能はありませんでした。
ですので僕としてはこの「みんトレ」は、すごく新しくて、ほかの子と学習を競い合うエキサイティングな機能で、すごく楽しくて面白そうに思って期待しています。
コアトレのパンフレットにも「みんトレ」の画面が載っています▼
リアルタイムの対戦形式を採用していることで、どこかの地でたった今ほかの子も学習しているんだという気配を感じることができます。タブレットを使って子どもが一人で学習ができるスマイルゼミですが、逆にひとりっきりになってしまうことがないようにという工夫もされているんだなと、温かい優しい配慮を感じます。
無学年学習への期待
そもそも僕が無学年学習に期待しているのはどうしてかというと、結論から言うと、授業には動かしようのない「進度」があって、授業が子ども一人一人に合わせるのではなく、子どものほうが授業の進度に合わせて勉強している状態になっていることが多く感じられて、これはもったいないと感じたからなんです。
ですので、よく理解していて先に進める子も授業の進度に合わせて自分にブレーキをかけてスピードを落としながら勉強しなくてはいけないわけです。
気持ちはどんどん進みたくてアクセルを踏んでいるのに、学校ではブレーキを踏んでいなくてはならない。その子のやる気に学校がブレーキをかけることになっているだなんて、もったいないですし、第一、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態はその子のやる気に深刻な悪影響を与えてしまい、やる気をひどく失ってしまう原因になってしまうと思います。
一方、得意な分野もあれば不得意な分野もあるでしょう。不得意な分野はその子に合わせてさかのぼって学習できる環境を与えてあげたいです。そうしてスモールステップでレベルアップしていけるようにすることで、やる気のアップにつながると思います。
しかし、授業はみんなで一斉に受けるのでどうしても団体行動になってしまい、生徒一人一人の気持ちに現状では対応できていないと感じています。
それならばせめて、授業以外での学習で、その子にピッタリ合ったその子だけのための進度で進めてくれる無学年学習は実現できないのかとずーっと思っていたのです。
スマイルゼミの特徴おさらい
スマイルゼミをご存じの方は多いかと思いますが、ここでは念のため少しだけ説明します。
スマイルゼミはジャストシステム社のタブレット端末を使用する通信教育システムで、契約している子どもの学年に合わせた内容の学習が配信されて、子どもは専用のタブレット端末を専用のペンでなぞって学習します。特徴としては以下と思います。
このような特徴を持つスマイルゼミに、2022年4月から無学年学習「コアトレ」が追加料金なしで標準で搭載されます。
子どもが得意なことにまい進する力はすごいです。授業のように「進度」に合わせるためのブレーキが不要になったとき、ものすごい速度で、しかも危なげなく、学びの世界を爆発的に突き進む姿が見られると想像します。
今回新機能となる無学年学習コアトレの搭載は、その子の学年の教科書の範囲を超えるという、かなり特別な、画期的な出来事と僕は考えています。
価値のある検討になると思います。是非資料をお取り寄せください▼
スマイルゼミをチャレンジタッチと比較した結果
タブレットを使った通信教育でスマイルゼミを検討するときに、進研ゼミのチャレンジタッチと比較してみる方は多いと思います。僕なりに2つの教材を比較してみました。
まずは基本的な特徴の部分で比較です▼
比較する項目 | スマイルゼミ | チャレンジタッチ | 比較の結果 |
---|---|---|---|
タブレット1台だけで学べる | 〇 | 〇 | タブレット以外不要 |
子どもが一人で学べる | 〇 | 〇 | 基本的に一人で学ぶ |
自宅で学べる | 〇 | 〇 | タブレット学習のため |
学んだところが親も分かる | 〇 | 〇 | 学習のたびに親にメールが来る |
プリントを使わない | 〇 | 〇 | タブレット学習のため |
5教科がお得に学べる | 〇(※税込3,278円~) | 〇(※税込3,180円~) | ほぼ同じ |
先生のまる付けを待つ必要がない | 〇 | 〇 | すぐに自動でまる付け |
教科書に準拠 | 〇 | 〇 | これは当然かも |
わずかな違いはありますが、基本的な特徴の部分は引き分けというところです。
なお、学んだところが親も分かるように、いずれも子どもが学習した直後に何を学習したかのメールが来るシステムがあり、親が褒め言葉を返信してあげられるシステムがあるのですが、スマイルゼミのほうはさらに、スマホのアプリでチャットのような形で子どもとのやり取りができるシステムを持っていて、褒め画像のスタンプなども用意されています。
では、さらに二つの教材の機能を深堀りして、それぞれの教材に固有の機能で比較してみます。ここで二つの教材の違いがよく見えてきます▼
比較する項目 | スマイルゼミ | チャレンジタッチ | 比較の結果 |
---|---|---|---|
無学年学習 | 〇 | 〇 | いずれも算数と国語で可能となった |
ほかの子とのかかわり | ◎(みんトレ学習) | なし | リアルタイムの正解数バトルなどすごく楽しそう |
タッチペンの性能 | ◎ | △ | 感度の良さ、筆圧検知、鉛筆で書くように手を乗せて使える |
人による添削 | なし | △(「赤ペン先生」) | タブレットで答案を提出。ただしまる付けは数日待つ |
生配信オンライン授業 | なし | △ | 動画視聴のような感覚でほぼ見てるだけだった |
無学年学習については二つの教材ともに対応となってきています。
無学年学習以外については、二つの教材の違いがはっきり分かります。それは、
です。
このほか、赤ペン先生、生配信オンライン授業という違いもあり、これらの違いについて、何がいいのか感じ方はそれぞれ違うと思いますし、検討するときの基準の持ち方、何を重要視するかで変わるかもと思います。ですので、この記事では検討される参考にしていただくために僕の個人的な感想を書かせていただきます。
1つめのみんトレの魅力はこの記事ですでにふれていますので、2つめのタッチペンの性能について。
これは二つの教材の公式サイトを見て比較しようとしてもなかなか分からないかもしれないです。それであえてここで書かせていただいたんですが、これ、かなり大事なんです。
うちでは二つの教材の両方を経験しているんですが、チャレンジタッチはタッチペンの感度があまりよくなくて、学んでいる最中に子どもがタッチペンで画面をバンバンとたたくようにする場面がありました。わけを聞くと、漢字の問題を解いているときに、ちゃんと書いているつもりなのに、タッチペンの感度がよくないために間違いと認識されたうえに同じ漢字をもう一度書かされてイライラしていたようなんです。それでストレスになったようなんです。うちの子は強めに字を書くほうなのですが、それでも画面にグリグリしないと反応しれくれなくてストレス、とうったえていたのでした。
いっぽうスマイルゼミを使っているとき、うちの子は、タッチペンの感度が悪いというストレスは全くうったえていませんでした。このことは地味なことかもしれませんが、ですが、タッチペンはタブレット学習のすべての場面でフルに使用しますので、そのことを認識してよくよく考えてみると、タッチペンでストレスを感じないということはすべての学習にわたってかなり重要なことと思います。
チャレンジタッチを運営する進研ゼミはもともと紙のプリント学習で実績を上げてきたのに対して、スマイルゼミを運営するジャストシステム社はワープロソフトで有名な「一太郎」や漢字変換プログラムの「ATOK」(エイトック)などのPC関連のテクノロジーで長期にわたり実績をあげてきました。
つい先日ジャストシステム社のスマイルゼミの担当の方のお話をzoomで伺ったときにも、ジャストシステム社のテクノロジーの面を自負されているご様子を感じ取ることができました。
さらに担当の方のご説明の中でスマイルゼミのタッチペン「高性能デジタイザーペン」のことを話されていて、
- 筆圧を検知して筆圧が弱すぎる時は細い線で描かれ、もっと強く書くよう声で教えてくれる
- タブレットがペン先と手を瞬時に検知して判断し、タブレットに手を乗せて鉛筆で書くように書ける
ということも説明されていました。スマホなどは手をついてしまうと検知してしまうのでタブレット教材もそうだよねと思いこんでいましたが、しっかりと手を乗せて書く鉛筆の持ち方を身に付けられるようになっていたのでした。これはすごいと思いましたね。
こういった実際の使用感について、教材を親の僕が直接使うことがないので気付かなかったのですが、これらのことをあらためてうちの子に聞いてみたらあっけなく「そうだよ」と言われてしまいました(笑) やはり、子どもが使用した体感としても、手が画面についても平気ということなので、しっかりと、誤って認識されることがないようになっているんですね。すごいです。
なお、比較で出てきた3つめの「添削」についてなんですが、添削ではなくていつもの学習の時でも、タブレット教材を実際に使うと分かるんですが、タブレットの画面に答案をタッチペンで書きこむと、問題に対する詳しい解説がすぐに画面表示され同時に音声でも説明されるので、これ以上に添削のシステムが必要かどうかと疑問に持つ人はいるかもと感じています。それほどタブレットの解説がしっかりと分かりやすいものになってきていると思います。
また、オンライン授業についても体験したのですが、zoomのように子どもたちみんなの顔が出るのではなくて、画面には先生だけが出て、ほどんど動画視聴のような状況になっていました。通常のタブレット学習でも解説がアニメーションでされていたり音声とともに図が出たりということがあるわけなのであまり新鮮味を感じられなくて、このままですと現状の「オンライン授業」の存在を疑問視する親御さんもでてくるかもしれません。
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